秋田発!生活のおもしろ情報満載

ためになる

ためになる情報を発信しています。

悩める母に明るさ入魂!子育てママさんに寄り添い熱烈支援する助産師さん

2018-04-27

少子高齢化ランキングでワーストに入る秋田県。
出産を取り扱う病院数は減る一方で、出産・育児をするママさんにとって厳しい状況が続く中、「歌って踊れる助産師」として妊娠中~産後のママさんや家族を熱く支えている助産師さんがいます。

「助産院イスキア」の菅原 光子(すがわら みつこ)さんです。

菅原さんはオールラウンダーの平成の産婆さん。東北で初めて「国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)」の資格を取得した助産師さんでもあります。

ひと昔前には地域に「産婆さん」という存在がいて、出産のその時だけでなく、母子の家族関係まで含めた産前産後のケアを行っていました。

ママさんには妊婦健診や生後の赤ちゃんの健診だけでは解消できない悩みがたくさんあります。赤ちゃんの栄養のこと、泣きのこと、母乳育児のこと…。菅原さんは、そんなママさんたちを心と体両面からサポートする心強い味方です。

菅原さんが開いた助産院イスキアは、大館市比内町にあります。
「イスキア」の名前の由来は「自分を静かに見つめなおし、新たなエナルギーを得る場所」(イタリア南西部にあるイスキア島を舞台にした、ある青年の物語にちなんだもの)。

青森県の岩木山麓で癒やしの場「森のイスキア」を主宰していた佐藤 初女(さとう はつめ)さんの活動に共感し、命名したそうです。

光がたっぷり差し込む大きな窓

丸いかわいらしいコタツテーブル

ゆったりとしたソファ

そして菅原さんが入れてくださるお茶の香り…

その名のとおり、静かにくつろげる癒やしの空間です。

妊婦さん向けの母講座で不安を解消♪

菅原さんが開催する「母講座~妊婦さん向け~」にお邪魔してみました。

この日の参加者は6人の妊婦さん。大館市内だけでなく、鹿角市八幡平や小坂町から来られた方もいました。

コタツを囲んで好きな場所に好きな体勢で座り、自己紹介からスタート。この時に、相談したいこと、不安なことなど何でも話してOKです。

2人目を妊娠中だというママさんは、「今2歳半になるお姉ちゃんの時は出産準備を楽しむというより、流れに乗って気づいたら出産を迎えた感じでした。ママ友達を作る機会や、出産に向けたいろいろな話を聞ける機会がなかったので、今回はそういうことを楽しみながら出産できればいいなと思って参加しました」とのこと。4月の予定日まで約2カ月の準備期間を充実させるために参加したそうです。

他の5人の妊婦さんは皆さん、初めての妊娠で、それぞれの思いを抱えています。

「気持ちの準備ができる前に妊娠が分かりました。今、新居を建てている最中で、これから引っ越しです。それに伴う生活の変化、そして初めての出産という状況の変化に気持ちがついていけず妊娠を喜べないでいることがつらいです」

「もともと体を動かすことが大好きでたくさんのスポーツをしてきました。妊娠中は動けなくてストレスがたまってしまいます。どのくらいの運動をしてもOKなのかが分からない。いろいろ調べても情報が多過ぎて、混乱してしまいます」

さまざまな気持ちを受けとめてくれる菅原さん。参加者一人一人の疑問や不安に丁寧に答えていきます。お腹の中で命を育み、赤ちゃんとの一体感を感じる妊娠期間は、期待と同時に不安も抱えてしまう時期です。

そんな不安を解消するように、

「妊娠中にオススメの運動は床の雑巾がけです。疲れたら、ヨガの『猫のポーズ』で背中を伸ばして(ただし無理は禁物!)」

「どうやって赤ちゃんと過ごすかをイメージして、今から部屋づくりをしてみて」

「お母さんがどこかに寄り掛かってくつろいで授乳できるスペースを確保すること」

「ゴロゴロ動かせるベビーラックがあると、使い勝手が良く育児が楽になりますよ」など、具体的なアドバイスがたくさん。

菅原さんの話は、とにかく笑いが絶えないのが特徴です。

子宮の構造が飛び出す仕掛け絵本や赤ちゃんの人形を使って、分かりやすく、妊婦さんの気持ちに寄り添ってお話をしてくださいます。

途中、スイーツとお茶の休憩タイムをはさんで約2時間。講座が終わるころには妊婦さん同士も打ち解けて、連絡先の交換をしていました。

自らのつまづきが学びの原点に

菅原さんは弘前大学医療技術短大の看護学科を卒業後、東北大学医療技術短大の助産学特別専攻で学び、助産師資格を取得しました。

東京の大学病院で約2年間助産師として勤務した後、地元大館に戻り、病院で助産師としてたくさんの赤ちゃんを取り上げ、産後のお母さんのケアをしてきました。

31歳で長男、34歳で次男を出産しましたが、妊娠・出産・育児の知識がある助産師でありながら母乳育児がうまくいかずに悩んだそうです。

そんな時、母乳で育てたいお母さんを支援するボランティア団体「NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本」(アメリカ発祥)に出会います。

通信教育で英文学を学んでいた菅原さんは、英文の資料を読んだり大会に参加したりして本格的に母乳育児について学び始めました。

そして猛勉強の末、2002年に「国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)」の資格を取得。

これは、ハイレベルな技術・知識・心構えが必要とされる母乳育児支援の資格で、維持していくためには5年に一度の更新が必要になります。

知識と技術をもとに産後のママさんへの支援を始めた菅原さんは、病院勤務の立場ではできることが限られていると感じ、より柔軟な支援がしたいと思うようになりました。

菅原さんの想いを理解した家族や旦那さんに背中を押され、2007年7月9日、「助産院イスキア」を開業。

菅原さんの活動の核は、次の三つです。
知識を得て準備をして、自分らしい出産ができるように支援する…妊婦さん向けの講座
自分らしい子育てができるように支援する…産後のママさん向けの講座、訪問支援、母乳相談・育児相談への対応(電話、メール、訪問)など
子育てが楽しくなるように支援する…育児サークル「妊婦と母と子カフェLALALA」、その他思春期の親子向けの講座など

赤ちゃんのお世話~栄養のことまで、産後のサポート

今度は、産後のママさん向けの講座「2カ月からの子育て相談」にお邪魔してみました。

この日の参加者は、もうすぐ2カ月になる男の子&ママさんと、もうすぐ4カ月になる男の子&ママさん。

「最近、赤ちゃんの肌にブツブツができている」

「授乳のあとに口のまわりが赤くなる」

「目やにが出ている」

などといったトラブルへの対処方法を菅原さんがアドバイスしていきます。

長時間の抱っこで腕に負担が掛かり腱鞘炎になってしまったママさんもいました。産後のママさんは、とかく自分のことは二の次で赤ちゃんの世話に追われてしまいがちです。

「上手にリフレッシュして、ママさんが笑顔で楽しく育児ができることがとても大事。そのために、正確な知識を持ってサポートできる人がそばにいることが必要です」と菅原さんは言います。

赤ちゃんを寝かせる体勢ひとつでも、「お母さんのお腹の中で丸くなって羊水の中にいた赤ちゃんは、外に出ても丸くなって何かに包まれているととても落ち着きます」というアドバイスに沿って丸くなれるように寝かせてあげると、生後2カ月の赤ちゃんはスヤスヤ眠り続けていました。

母乳育児のSOSに駆け付ける!

定期的に開催する講座の合間に、菅原さんは訪問支援に走り回っています。

母乳トラブルは発熱や痛みを伴うことが多く、たいてい急を要します。

SOSの電話が入るとママさんのもとへ駆け付け、おっぱいのケア、正しい授乳の方法をアドバイスします。

母乳をうまく吸わせられないためにトラブル続きだったママさんが、菅原さんの指導を受けたあと順調に母乳育児を続けられるケースも多く、「もっと早くに会いたかったです!」と言われることも多いのだそう。

サポートが必要なママさんに寄り添う菅原さんの活動は高く評価され、2012年に「秋田県看護功労賞」と「健やか親子全国家族計画会長賞」、2017年に「健やか親子厚生労働大臣賞」を受賞しました。

菅原さんからお話を伺いました。

編集部:母乳の相談は多いですか。

菅原さん:母乳育児支援ということで活動をしているけれど、絶対に母乳じゃないとダメということではないんです。うまくケアすれば母乳育児ができるママさんが、間違った知識やアドバイスで母乳が出なくなってしまったり、育児がつらくなってしまったりすることがあります。そんな時に、そのママさんと赤ちゃんにとって一番いい方法を見つけて具体的なアドバイスやケアをしてあげることがとっても大切です。

編集部:今、育児中の方に向けてひとことお願いします。

菅原さん:母乳のことじゃなくても、育児の悩みについて話したいとか、旦那さんの愚痴を言いたい、などでもOK!(笑)。気軽に声を掛けてくださいね。ゆっくり話したい、息抜きしたいママさんのリフレッシュのお手伝いをしますよ。そして、東洋医学的な面からも自分の体としっかり向き合い、育児環境を整えていくサポートをしていきます。

編集部:今後の活動について、考えていることを教えてください。

菅原さん:今している活動をもっと広めて、より多くのママさんの支援ができるようにしていきたいです。そして、地域で育児支援の活動をしている人たちと積極的にコラボして講座やイベントを開催していけたらと考えています。

困難にぶつかるたびに悩み考えて道を切り開いてきた菅原さんだからこそ、そばにいるだけで太陽のような安心感があります。

育児に疲れてサポートがほしい方、たくさん溢れている情報の中でどれが正しいのか分からなくて混乱してしまっている方、そして悩みはないけれど菅原さんとお話ししてみたい方。

ぜひ菅原さんの講座に参加、または電話やメールをしてみてください。平成の産婆・菅原さんは、どんなSOSでも応えてくださいますよ♪

菅原さんの育児相談は有料です。お申し込みはお電話で。詳細は「助産院イスキア」のホームページをご覧ください。

助産院イスキア

【住所】大館比内町笹館字中清水19
【TEL】090-6254-7673
【ホームページ】http://car2.cmbc.jp/~isukia/index.html
【Facebook】https://www.facebook.com/mitsukosugapy/
【ブログ】http://blog.livedoor.jp/ms082127/

 

この記事を書いたライター

島田真紀子

有限会社 無明舎出版勤務を経て、フリーライターとして、フリーペーパーやWEBなどの記事を執筆。秋田県大館市在住。秋田県北を中心に、秋田の観光・食・子育て・話題のスポットなどについて発信しています。
mama plan(ママプラン)所属
http://mamaplan.rdy.jp/mamaplanwriter/

このライターの書いた記事をみる

この記事が気に入ったらいいねしよう!

関連記事

LIFEのカテゴリ

カテゴリランキング