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動物大好き細部さんの生き方と高齢社会〈インタビュー・前半〉

2017-03-23

秋田市河辺に暮らす細部聖名子(みなこ)さんは、犬4匹、ポニー3頭、陸亀1匹、豚1頭と一緒に暮らしています。動物大好きな彼女が暮らす環境は、これからの高齢化社会を生きる高齢者にとっても、高齢になった親を見ていく核家族で生きてきた世代にとっても、考えさせられるものでした。

細部さんは、現在、訪問介護事業所グレイスの社長として20名のスタッフと日々過ごしています。同時に、グレイスの所在地となるアパート「めぐみの家」の大家さんでもあり、さらにこのめぐみの家でたくさんのペットと暮らす住人でもあります。

細部聖名子(みなこ)さんへインタビュー

ぽちたま・以下 ぽち)このアパート「めぐみの家」は、どんな思いから形になったのですか。

細部さん・以下 細部)本当はぜーんぶ自由な老人ホームを作りたかったの。でもそれは難しかったから「アパート」にしました。高齢な方が生活するアパート。これなら高齢者にとって管理されて生きるのではない「自分の家」だし、門限も起床時間も決まっていない。高齢者が自由気ままに暮らしていける場所をつくりたかった。今、11部屋に13名の方が暮らしています。1組は夫婦で、もう1組は女性同士、ほかは一人暮らしです。自分で衣食住すべてできる方もいますし、難しい方は、ご家族と相談するなどして希望の介護サービスも受けられます。大家の私は、住人とのコミュニケーションも多いのでボランティアで日常の身の回りの世話をすることもあります。

ぽち)どうしてこの形態を考えたのですか。

細部)看護師をしていたこともあり、その資格を生かせるからと訪問介護の起業をすすめてくれた方がいました。もともと、私には4人、「この人たちは私がみとる」と決めていた人生の先輩たちいました。血のつながりも、お金もまったく無かったけれど、人生でお世話になった方。将来的にはみんなで一緒に住んで、私がみとると決めていたんです。そんな時、4人を一人でみるのは難しいからと起業のことを教えてくれた方がいたんです。そのお話を聞いてから半年くらいで会社(グレイス)を設立、最初は秋田市牛島で訪問介護をしていました。

ぽち)アパート「めぐみの家」の入居者はどんなきかっけでここで暮らしているのですか。

細部)Sさんご夫妻は、旦那さん90歳、奥さん85歳。最初は娘さんの紹介で奥さんだけが入居しました。旦那さんは動物が苦手だったので、別の施設に入っていたんです。ある日、旦那さんがここに3泊したことがあったのですが、パンダ(犬)と目が合った瞬間に気持ちが通じた!となり、帰りたくないと…。

その後、5日間泊まり、次は10日泊まりたいと言い出しました。旦那さんに「こっちに来て一緒に住む?」と聞いてみたところ、めぐみの家で暮らすことになりました。旦那さんはシルバーカーを押して歩いていたのですが、毎朝パンダを連れて夫婦でお散歩するようになって。弱るいっぽうかなって思ったら、途中から杖が無くても歩けるようになって。もう、パンダもSさん夫婦にべったりです(私の犬ですけど…笑)。

ぽち)細部さんのペットたちとのコミュニケーションも一役買っているようですね。飼っている動物を教えてください。

細部)動物が老人にいいとか、それを考えて飼っているわけではありません。単純に私が動物大好きなだけで、みなさんに助けてもらいながら飼っている感じです。今は犬が4匹、スタンダードプードルの白(ラム)と黒(ぷー)トイプードル(ロン)、雑種(パンダ)です。パンダは、いぬねこネットワークさんでひとめぼれ。目が開いた頃に捨てられてて。少し凶暴なコのに、ゆっくり動くお年寄りには懐く性格だってことが分かってきました。

陸亀のレウォンくん(メスなのに「くん」)は生後1カ月で飼い始め、

7年経ったらこの大きさになってしまって。

小さいときはアパートで暮らすタツヤさんに、「カラスに狙われるから見てでけれー」ってお願いすると、ちゃんと見てくれたり、「日向ぼっこさせてけれな」って言えば日の当たる方に動かしてくれたり、落ちそうになると助けてくれたり、ほんと住人に助けられています。

あとポニーが3頭。モロイキャップ(ここの住所が河辺諸井だから)、セーラームーン、ハイジの3頭。ハイジは赤ちゃんの時に長野県まで車で迎えに行ったの。もうかわいくてかわいくて。車のクリーニングに3万円もかかっちゃったけど(笑)。モロイキャップと一緒に近所を散歩していると「お!もろい」ってご近所さんに声をかけてもらえるようになりました。

豚のみどりさんは2016年5月から仲間入り。

豚のブリーダーをしているいとこからなのですが、豚はさすがに職員もびっくりで…。でも食料はおかげさまで、近所の豆腐やさんからおからをいただいたり、野菜の残り物を与えています。

本当はペンギンが1番飼いたいんだけど、調べたら400万円であきらめました。

パンダも欲しかったけどこちらも断念。

だからモニュメントを作ってみました。

めぐみの家にいる動物は、全部メスなんですよ。

ぽち)細部さんの事業にご近所さんの反応は?

細部)この場所(秋田市河辺諸井)に決めた時、ご近所さんはあやしい団体が来たと思われていたようです。南国風なアパートを建てたり、南国の植物植えたりしていましたから(植物は枯れちゃったけど…)。でもね、今はご近所の皆さんがグレイスの職員になりました!

めぐみの家の一番端の部屋は、グレイスの事務所より、職員の家の方が近いので、ご近所さんとしても仲良くしてくれています。特に、秋田魁新報にめぐみの家のことが連載されてからは、入居者さんが近所を散歩していると野菜をくれたり…。

この前なんか、近所に牧場を作ったの。白い柵も作って、めぐみの家と同じ色の小屋も作ってね。近所の人がタダで土地を貸してくれた。「いらねがら、つかえー」って。だから私「ポニーどご放すから柵作るよ、いんだが?」って言ったら、「んだば作れー」って。ポニーを朝に牧場に連れて行って、夕方迎えに行くの。

犬もドッグランみたいに遊べるように柵を作ったので、犬も一緒に放しています。

インタビュー後半へつづく…

 

この記事を書いたライター

ペット&アニマル情報局 ぽちたま

ペット情報をお届けする ぽちたま です。ペットや動物たちとのよりよい暮らしを望む仲間と、情報共有しながら、さまざまな活動をしています。
♪ペットと暮らすなら、遊ぶなら、秋田県♪をキャッチコピーに、「よりよいペット&アニマルとの共生」を目指しています。

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