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男鹿の珍味「棒あなご」、うまいのか?うまくないのか? 希少な珍味!

2016-10-19

棒あなご、食べたことある人〜?

私、生粋の秋田県人で、秋田県内の取材も10年以上担当しておりますが、この「棒あなご」なるものに初めて出会いました。
「酒飲みだが?」って聞かれれば、それはそれなりに酒飲みなので、酒のお供ならなおさら知っててもいいはずですけど…「棒あなご」、それは一体何なのー。

棒あなごの正体は男鹿エリアの名物珍味!

男鹿エリアでは当たり前に食べられており、船越あたりの居酒屋ではほぼメニューとしておいているという棒あなご。「あなごなの?」と思いきや、何とその正体は「ヌタウナギ」。
ヌタウナギは脊椎動物で、厳密に言うと魚類ではないそうで、広義に魚類として扱われているようです。深海生物の代表格と言われれば、とりあえずその全貌を見に行きたいと早速取材に行ってきました。

「生の状態を見るとちょっと…」って言うから、先においしさをレポート!

…ということで、先に味についてお話ししておきます。
食べてみてびっくり。想像と全然違って、脂がのってて、歯ごたえあって、たいしたジューシーです!特に大きくて太いのは、すごいブリッブリッ。磯の風味と脂と…存在感デカッです!
大根おろしとポン酢の組み合わせがベストでした。ちなみに、中から、ニョロっと出ているのが、脊髄と言われている体を支えているものですが、気になるようなら取りましょう。

私的には、コリコリっとした肉厚というか、弾力があるので、「完全に魚扱いではない!」と判断しました。また、こいつの皮部分が、またおいしくて(ここは魚っぽい)・・・、皮だけ食べていたら、丸裸の身だけが残ってしまうので気を付けましょう。

食べ方としては、商品化された冷凍の「棒あなご」を5〜6センチにぶつ切りして(両端っこは切って捨てる)、炭火で焼くのがおすすめ。焼くと縮こまるので、大きめに切るのがポイントです。​もうひとつのポイントは、冷凍のまま、焼くことです。くれぐれも解凍しないように!ヌメヌメ感が出てきて、包丁で切れなくなりますから・笑
バーベキューに持っていくのもおすすめですよ(冷凍のまま)。

んだば、さっそく棒あなごに会いに行きましょう!

カネマル水産の船「兼丸」の甲板長、伊藤徳洋(通称:とっく)さんにお願いして早朝取材を決行!朝4時に行ってきました。もう作業も終盤と言わんばかりのフル稼働中でした。カネマル水産のように、棒あなごをきちんと商品化して一般へ販売しているところがほぼないため、とても貴重な存在なのです。

第八兼丸では、釣れたヌタウナギのヌメヌメ処理に追われていました。

すごいヌメヌメ。

棒あなごを棒にぶっ刺して、作業効率を図ります。慣れた手つきで流れ作業が進みます。

ヌメヌメを、船上で絞り取っていたのは、とっくの弟、大洋さん。

この胴と呼ばれている仕掛けに餌を入れて棒あなごを取ります。一回に100個くらい仕掛けます。ポイントまで船を走らせて仕掛けたら、2時間くらい放置。

ヌメヌメが取れたら、場所を移動して次の処理に。

とっく(こちらが伊藤徳洋さん)、棒あなごを軽トラへ移動。

カネマル水産で棒あなごを取り扱うことになったのは、棒あなご唯一の漁師の澤木長勇さんが引退することになったのがきっかけでした。絶滅の危機になり、カネマル水産の代表だったとっくのお父さん(伊藤公男さん)が、その伝統の漁獲方法を受け継いで今日に至っています。下処理に手間がかかるのですが、その存在をテレビで知った銀座のお店などからも注文が入り、今は3人の息子たちで(皆漁師!)、棒あなご漁を行っています。底引き網漁業や刺し網漁業を行う漁師一家なので、タラやノドクロといった漁の合間を縫って行われています。

カネマル水産へ移動して、さらに下処理を一家総出で行います。

やってきました!

とっくのお兄さんの貴洋さん。ヌメヌメをさらに取り除くべく、水をブォーってかけています。

「頼むっ、もう勘弁してー」って、棒あなごの心の声が聞こえてきそうです。このヌメヌメの量、ハンパない。「このヌメヌメ、何かビジネスの予感しねっすか?」と貴洋さんと話してみるものの、触って匂いを嗅いでみても「ないな、コレ(笑)」という結論に・・・。じゅんさいのようにはいかなかった(涙)

次の工程では、1本1本ていねいに拭いていきます。伊藤家のお母さんと、貴洋さんの奥様の加寿子さん(写真)。首からペーパータオルをかけて作業しているのがチャーミング。

ペーパータオルで1本1本ていねいに拭いてきます。

なかなかグロテスク。下処理のスピードが勝負で、人出も時間もかかるのため、高価で希少な珍味に変化していきます。「これからは6次産業化だべ!」と笑顔で話す貴洋さんが印象的でした。

天日干し。

キラキラ棒あなご。2〜3時間干して、膨張したら、真空パックに入れて、急速冷凍をかけます。多い日は1にちに2000本も処理をするそうです。
昔は漁師さんちの軒先に、いっぱい干していたが、今では珍しい光景になったそうです。カネマル水産では、1ヶ月に1回から2回ほど、棒あなご漁に行きます。

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こちらでも男鹿の棒あなごが紹介されていました。
2014年3月9日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?
http://www.ntv.co.jp/dash/tetsuwan_new/past/2014/0309/02/

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購入は、天王の道の駅や船越のアマノで売っているそうです。
県外の方は、こちらからも注文できます。↓

ちなみに、家で焼く時は、両面焼きの魚焼き器だとなおグットです。私としては、パリパリの皮、大量に食べたい。

旬は夏から秋とのことですが、年中手に入れることができます。ビタミンB群が豊富とのことなので、美容にもいい珍味です。
棒あなご、まずは秋田県民のみなさんに知って欲しいのだ!

この記事を書いたライター

ライフ編集部

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