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2018-09-19
ここ数年、お弁当女子に人気の曲げわっぱのお弁当箱。
見た目が可愛いだけでなく、木の調湿作用が食材の余分な水分を吸収し、冷めても美味しさをキープしてくれる優れものです。
曲げわっぱの特徴や製造工程については、地域ブランド【大館曲げわっぱ】150年後への夢。壮大な計画がスタート!でご紹介しました。
今回は、曲げわっぱお弁当ライフを満喫している大館市の袴田早織さんに、一週間のお弁当メニューや使い方のコツなどについて聞いてみました。
こちらが袴田早織さん。
大館市内の自然食品専門店「健生堂」を営んでいます。
仕事柄、食材にこだわって日々のお弁当メニューを考えているとのこと。
でもフルタイムで仕事をしているため、時短や手抜きも大事です。
地味弁でも見栄えが良くなる曲げわっぱのお弁当箱は、そんな袴田さんの強い味方なのだそう。
袴田さんが曲げわっぱのお弁当箱と出会ったのは、東京にいた時でした。
都内で会社員をしていた頃、袴田さんの実家が秋田だと知った同僚に「帰省した時に曲げわっぱのお弁当箱を買ってきてほしい」と頼まれました。
いざお店に行ってみて値段の高さにびっくり。
小さめのお弁当箱でも8,000円くらいするのを見て、高級品だと感じたそうです。
その後、一緒にお昼を食べる同僚のお弁当がいつも美味しそうに見えるので少しずつ興味を引かれ、袴田さんも自分のお弁当箱が欲しくなりました。
今、袴田さんは、購入したものや製作体験で作ったものなど大小合わせて3つのお弁当箱を使い分けています。
それでは、袴田さんのお弁当ライフをご紹介します♪
・玄米小豆ゴマご飯+鮭ほぐし
・かぼちゃクリームコロッケ
・かぼちゃのサラダ
・ヒジキと蓮根の煮物
・キャベツのおひたし
・ルッコラ
これは小判形のウレタン塗装のお弁当箱です。
曲げわっぱのお弁当箱に入れると緑色がとても映えます。
・古代米のご飯
・チキンカツ
・かぼちゃの煮付け
・ほうれん草とヒジキの炒め物
・レタス
緑のレタス、赤い古代米、黄色いかぼちゃのコントラストが食欲をそそります。
・甘夏と切り干し大根のさっぱりサラダ(作り置き)
・サバの味噌煮(缶詰+千切り生姜)
・ジャガイモとささみのトマト煮込み(前日の晩ご飯)
・ヒジキのふりかけ
・ご飯
・サラダ菜
「今日は作り置きや缶詰を駆使した時短弁当」だそうですが、とってもおいしそう!
昨日までとは違う白木の丸型のお弁当箱です。
・かぼちゃとほうれん草の豆乳グラタン
・ワカメと生姜の炒め物
・甘夏と切り干し大根のさっぱりサラダ(作り置き)
・発芽玄米入りご飯+おかか
・サラダ菜
ウレタン塗装をしていない白木のお弁当箱は木の性質がそのまま生かされるため、中身がより水々しく保たれているように見えます。
・たかきびハンバーグのごま味噌マヨネーズ添え
・金針菜(きんしんさい)の煮付け
・ワカメの炒め物
・キャベツ巻き半熟卵 (醤油麹漬け)
・発芽玄米ご飯 枝豆のせ
・サラダ菜
「普通のお弁当箱に入れたらものすごく地味弁になるおかずだけど、曲げわっぱなら茶色メインでも全然大丈夫!」と袴田さん。
・たかきびごはんの塩むすび
・かぼちゃの天ぷら
・根菜のかき揚げ
・かぼちゃサラダ
・ザーサイときゅうりの中華和え
・レタス
白木のお弁当箱は油染みが付きやすいので、天ぷらは葉物に乗せるなどして、染みをつけないよう工夫をしているのだそう。今回は経木(きょうぎ)に乗せています。
一度染みが出来てしまうとなかなか取れないのですが、お弁当箱としての機能に全く問題はないので、使い込まれた雰囲気を楽しむのもアリです。
3日目と4日目のお弁当箱より一回り小さく、おかずとご飯を分けています。
この日は取材最終日ということもあり、なんと、袴田さんがライターの分もお弁当を用意してくれました!
朝に詰めた天ぷらなのに、衣がフニャッとなっておらずサクサク感があったことに感動しました。
天ぷら以外のおかずも、シャキッ、カリッと食感が保たれていて、かといって乾燥して固くなっているわけではなく、こんなお弁当があるのかと嬉しい驚きでペロッと完食してしまいました(笑)。
曲げわっぱのお弁当箱には、丸形、小判型、二段弁当などいろいろな形があります。
そして、ウレタン塗装をしているものと、塗装していない白木のものがあります。
こちらは塗装なしの白木のお弁当箱。
こちらがウレタン塗装ありのお弁当箱です。なんと、20年以上使っているそうです。
塗装の有無でお手入れのコツが少し違います。
・ウレタン塗装・・・中性洗剤を使って食器用のスポンジで洗います。
・白木(塗装なし)・・・食器用スポンジではなくタワシを使い、中性洗剤ではなくクレンザー(研磨剤)を使って、ゴシゴシと洗います。
洗った後はどちらもしっかりと水気を切り、よく乾かします。白木のものは、使っているうちに縁がカビてくることがありますが、タワシとクレンザーで削って落とせばOKです。
どちらも、電子レンジ、漂白剤の使用はできません。
袴田さんのお弁当ライフについて聞いてみました。
編集部:どんなことに気を付けて使っていますか?
袴田さん:プラスチックのものと違って色が移りやすいので、カレーやケチャップのような色の濃いものはリーフに包んで入れるなど工夫しています。もし色が付いてしまっても、木のお弁当箱の良さだと思って使い続けたらいいと思っています。
編集部:どんなところが気に入っていますか?
袴田さん:調湿性があるから味が保たれているところです。特に白木のものは、中身を詰めてお弁当箱を置いておくとお弁当箱の下が少し湿っているんです。水分がうまく出入りしてちょうどよく保たれているんだな、と思います。
編集部:お子さんたちも曲げわっぱのお弁当箱を使っているんですか?
袴田さん:はい。お弁当の必要な登校日や、学校が休みで自分が仕事のある日の昼食は、曲げわっぱのお弁当です。いろいろなサイズがあって老若男女誰でも使えるし、手をかけて長く大事に使い続けようと思っています。
職人さんがひとつひとつ手作りしている曲げわっぱのお弁当箱は、けっして安いものではありません。
でも、食欲をそそる見た目と冷めても美味しいお弁当は、毎日の昼食に彩りを与えてくれるに違いありません。
曲げわっぱに使う杉材は樹齢100年以上のものを使っています。伝統的工芸品である曲げわっぱを、大事にお手入れして長く使っていく…郷土の伝統的工芸品が飾っておくだけの高級品ではなく日常的に使えるものだということは、とても嬉しいことですね♪
袴田さんは「手抜き」と言いつつ、凡人から見たらハイレベルなお弁当を作っていますが、究極の手抜きをするなら「冷凍ハンバーグ+レタス+ご飯」なんていうお弁当でも、曲げわっぱなら美味しくカワイイお弁当になっちゃいます。
曲げわっぱのお弁当箱に興味が湧いたら、ぜひ曲げわっぱお弁当ライフを始めてみませんか。
取材協力:自然食品専門店「健生堂」
袴田早織さん
有限会社 無明舎出版勤務を経て、フリーライターとして、フリーペーパーやWEBなどの記事を執筆。秋田県大館市在住。秋田県北を中心に、秋田の観光・食・子育て・話題のスポットなどについて発信しています。
mama plan(ママプラン)所属
http://mamaplan.rdy.jp/mamaplanwriter/
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