感動・癒し
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2016-01-25

物語は、ニュージーランドの4人の仲間から始まります。
彼らの名は、ジェレミー、ジェームズ、ウィル、アンソニー。彼らは、親元を離れ、費用が安く済む学生寮で共に生活し、アルバイトをしながら大学に通っていました。
ニュージーランドに住む男たちにとって「冒険」とは特別な意味があるみたいで、彼らは「冒険したい!」と常に思っていたんだそうです。
それは、ニュージーランドは大自然に恵まれ、アウトドアが盛んだから。その冒険をするためには、車は欠かす事のできない存在。彼らは冒険するために車を購入することに。
その車がこちら

当時、製造から43年経っている中古車。ボディにヘコミがあったみたいですが、彼らにとってはそれがかえって愛着がわいたみたい…
価格面でも手に届く範囲だったので、迷うこと無く、なけなしのお金で、初恋の車を共同購入しました。

彼らは、その車をランドローバーだから、「ランディ」という愛称をつけ、仲間としていつも同じ時間を共有していくことに…そう!ランディは単なる車ではなく、たくさんの思い出が詰まった特別な存在だったのです。彼らにランディが加わってからは、週末の度に、ニュージーランド各地に冒険に出かけ、共に多くの楽しい時間を過ごしました。

トラブルはつきもの。「故障したら、自分たちで直す」の繰り返し。
そんな大切な時間を共に過ごした「ランディ」。月日が経ち、大学卒業を迎えた彼らは、ランディを手放したくありませんでした。しかし、働きながら、奨学金を返していなければならない彼らにとって、ランディを維持していく費用の捻出は難しくなっていきました。修理を後回しにした結果、ランディは走行不能に。
卒業後は、仲間の一人ウィルのおじさんが営む農場の小屋に置かせてもらうことになったそうです。

その後、ウィルが学生時代からの同級生のクレアと結婚し、ガレージ付きの家に住む事で少しずつ状況が変わっていきます。

卒業から9年。ガレージにランディを移し、4人が集結。「修理して、学生の頃のように一緒に冒険しよう!」と…修理に取りかかったのはいいものの、製造から55年以上が経っており、整備に使う部品のほとんどが製造中止になっていました。彼らが自分たちの手で乗れる状態まで修理するのは困難な状態に…
お金が貯まるまで、ランディをガレージに置いておくという選択肢もありましたが…修理すれば走るランディを、そのままにして置くことはできませんでした。そして、やむを得なく、ランディを手放すことに
2014年7月、ネットオークションで彼らはランディに対する思いを手紙にしてアップしました。
愛しのランディへ この手紙を書くことは、本当に辛いですが、お別れの時がどうやら来たようです。今までのように、私たちはあなたを愛することができません。なけなしのお金を集めて、あなたを購入して以来、たくさんのいい思い出がありました。普通の学生だった我々を、本当の男に育ててくれたのは、あなたなのです。自分たちで修理をしてきましたが、それを続けていくことができなくなり、あなたをもっと必要としている人に引き継いでもらいたいと思っています。やむをえない理由で、我々の身体の一部をお譲りすることになりました。ランディ あなたのことは一生忘れません。
数週間後、落札者がランディを引き取りに。さみしくなるのは分かっていたものの、彼らは現実を受け入れるしかありませんでした。
ウィルの妻、クレアも同じ大学の同級生。ウィルのランディに対する思いは誰よりも分かっていました。学生時代、いつもはしゃいでいた4人を見てきたし、みんなでランディに乗って色んなところへ出かけていたのを見ていたから…
ランディを手放して、さみしい思いをしているウィルに、何かしてあげることはできないかと…
それから7ヶ月後の2015年1月。クレアがウィルに「久しぶりにみんなを集めてバーベキューでもしよう」と…
そして、大学を卒業してから12年後の2015年2月9日。バレンタインデーを5日後に控えたこの日、みんなが集まりました。リビングでみんなでテレビを見ていた時、全てが明らかに!
みんなが視ていたCMは、ニュージーランド全土で放送されました。広告主は、「ランドローバー社」。
たまたま、オークションサイトを見ていたランドローバーの社員が売りに出されていた「ランディ」見つけ、彼らの熱いメッセージをみて、「この車に乗るのは彼らしかいない」と…奥さんのクレアに内緒で話を持ちかけて実現できたサプライズだったんです。
演出もスゴい!古くなった車(ランディ)の全てを新しくするのではなく、オークションに売り出されていた時の状態に限りなく近く…貼られていたステッカーも復元し、ボディのヘコミもそのままに。CMでランディが走っている場所も、昔、彼らがランディと一緒に訪れた場所。何ともにくい演出。スゴ過ぎます。
誰もが、乗っていた車には愛着があるものです。一緒に過ごした時間、一緒に訪れた場所、大切な人たちを乗せて楽しんだ空間。そんな思い出を大切にした、オーナーの彼らと、その思いに応え、サプライズという形で実現させたランドローバー社と奥様が本当に素晴らしいと思います!
こんなサプライズやってみたいですね。この記事を読んで共感できた方、似たような状況にある方、LIFEと一緒にサプライズやってみませんか?
この記事を書いたライター
いつもは広告のプロデューサーや編集など。時にはラーメン食べ歩き、時には美味しいものを食し、時には美味しいお酒と好きな仲間たちと楽しい事をやるのが大好きな生涯小学3年生のような少年の心を持つ大人男子です。
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