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2016-07-20
今年6月にオープンした、あきた文化産業施設 松下。
特に秋田のみなさんには「松下」の魅力を知っていただいて、県外に発信していただけるよう、盛りだくさんの内容でお届けします。
そこで 1回目は「あきた舞妓劇場」2回目は「酒房&茶寮」の2回シリーズでご紹介します。
では早速「あきた舞妓劇場」のご紹介です。
千秋公園に向かう坂の途中にある、かつての割烹松下がこちら。大正五年に誕生しました。(写真:松下 Facebookより)
誕生から100周年になる今年、あきた文化産業施設に生まれ変わりました。
こちらが入口です。
入口を入って2階の劇場まで長い廊下が続きます。料亭松下の面影を随所に残しており、今で言う受け付けには、料亭松下で使っていた窓枠をそのまま利用したりと、職人の技を現代に感じさせてくれるところが本当にすばらしいです。
長い廊下には、川反芸者が栄えた昭和30年ころの写真がズラリと飾られています。
川反芸者の様子。
昭和26年に発行されていた「たばこ新聞」。なんとたばこに投票券がついていて、芸者さんの人気投票を行っていたようです。その開票結果らしき記事が載っていました。きっと1位の方は、容姿だけでなく、所作や会話などもすべてステキな女性で、殿方の心を射止めたのでしょう。
川反の3丁目橋。面影ありますね。
まだ生まれてない方もいると思いますが、こうした写真を見ると、若い方もきっと古き良き秋田を感じられそうです。
ここはどこでしょう?お堀がありますね。 そう…昭和45年頃の広小路です。今のように一方通行じゃなかったんですね。車線も真ん中にどーんと1本、追い越し車線のみ…。いろいろと驚きがありそうな写真がたくさんで、見ていると楽しくてあっという間に時間が過ぎていきます。
すべての写真をご紹介したいのですが、他のお写真はぜひ一度、松下へ行って、建物の雰囲気を肌で感じながら鑑賞してください。
写真を掛ける際に使用してるフックはすべて当時のもの。割烹に訪れたお客さまがコートなどを掛けていたものです。やさしい曲線のフックです。
では、早速2階のあきた舞妓劇場へ行ってみましょう。
どーん!!! 約80畳のお座敷、大広間です。
障子と畳以外はそのまま残しています。天井の「一枚札」と呼ばれる造形ですが、今ではこれほど幅の広い木がとれないので大変めずらしい造り。
木目がつながっていて美しいだけじゃなく、木の大きさを想像するとドキドキするほど圧巻です。照明も、木目の芸術を見せるため昔からこのまま使われていたそうです。
最近では、90代のおじいちゃん、おばあちゃんが、ここ松下に訪問され、「ここで結婚式を挙げたので、死ぬ前に冥土の土産(思い出)」と言って、楽しそうに2人で過ごしていたのが印象的だった…と広報の松岡さんが教えてくれました。
こちらは、あきた舞妓の小代美さんと雪乃さん。
川反芸者とあきた舞妓…芸者と舞妓と混ざってしまう方もいそうなので、簡単にご説明すると、芸者はお座敷で歌舞・音曲などの芸を披露し、お客様を楽しませるのをお仕事にしていますが、舞妓とは修行中の芸妓(芸者)さんのこと。25歳で卒業になります(18歳からなることができます)。あきた舞妓は現在、舞妓2名と見習いが3名が在籍しています。
あきた舞妓さんの紹介は、ホームページ「あきた舞妓のご紹介」をご覧ください。
山本太郎先生が、千緒花さんをモデルに書いた掛け軸。手にはババヘラアイスのバラ盛りを持っています。山本太郎先生らしい作品です。
歴代5人のあきた舞妓の提灯。現役の雪乃さん、小代美さんも、姉さん方の名前から1字いただいて、名前を付けました。
こちらは、1期生のあきた舞妓がデビューするときに書いた、今で言うポスターです。京都の文化だそうですが、ごひいき筋の方が、京都の職人さんに頼んでくれて、贈ってくれたのだそうです。送り主の名字も書いてあり、こうした殿方に支えられていた文化なのだと実感します。現代版の「旦那さん文化」とでも言うのでしょうか。真摯的な応援は、「古き良き」を「現代のニーズに合わせて伝える」にはありがたいお心ですね。
クラウドファンディングで協力してくれた企業や個人も、木札で名を連ねています。たくさんの方々にささえられて誕生したのだと感じます。
こちらは劇場に上がる階段横のガラス戸です。このガラス戸は機械を使わず職人が手作りしたものをあえて残しています(冬寒いかもしれないけど、ここはあえて残す!)。今はこうした技を持った人はもういないのではないか…とのことでした。クルクル回す窓のカギがレトロでかわいらしい。
床の間にある香炉の横に、佐竹氏の家紋を発見。こうした一流品を提供してくれる方もおり、ますます「松下」が品格をもってみなさんに愛される場所になるとといいな…って思います。
では、さっそくあきた舞妓に会える方法をおしらせします。
あきた舞妓を鑑賞するには、事前に電話予約をしましょう。鑑賞希望日や時間を電話で伝えて、ご相談となります。3日前までのご予約が必要で、予約状況によってはご希望に添えない場合もあります。
ご予約の電話は 018-827-3241 平日の9:30〜16:00 にお電話してください。
しかし!ただ、あきた舞妓を鑑賞するのではなく、もっとスペシャルに過ごしたい方におすすめなのが、日中、優雅に鑑賞できる「お弁当付き舞妓鑑賞」です。
お弁当は、梅(4,000円)、竹(5,000円)、松(7,000円)で、鑑賞券とお弁当がセットになっています。お茶が付きますが、その他の飲み物は別途で準備してくれます。
2名様からのご予約で、団体さんのご予約も受け付けています。あの大広間で舞妓を眺めながら、高級お弁当を食べる…なんてちょっとぜいたくな時間ですね。
いずれも、鑑賞後にあきた舞妓と記念撮影ができますよ。
さてvol.2 は、茶寮と酒房のご紹介です!近くアップしますのでお楽しみに!
【基本情報】
秋田市千秋公園1-3 電話018-827-3241
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